応用力ある新入社員を育てるために 「企業と人材」3月号(連載第7回より)

2021.03.18 Instruction理念教育、新人教育

間もなく入社する新入社員。研修の準備をされているご担当者様も多いのではないでしょうか。また「今年初めて講師を担当する」という方もおいでになるかもしれません。
そのような方にお役立ていただけるのが、教育研修に特化した専門誌「企業と人材」様【人材育成起点のインナーブランディング~社員の思いから理念を形にする~】(教育スタッフPLAZA)連載第7回「行動につながる当たり前の伝え方」です。

第7回では、「行動変容理論」をベースに、新入社員研修の定番である「挨拶」「お辞儀」「席次とご案内」の伝え方について紹介しております。

対面からオンラインへとコミュニケーションが多様化する中、状況対応力が求められるようになってきています。状況対応が求められる環境下において大事なことは、背景や成り立ち、目的や意味など、原理原則を伝えておくことです。

意識改革と行動変容を促すコンサルタントとして活躍する水野浩志氏は、プロ講師対象「高品質セミナー作成講座」にて「原理原則」を指導するためには、下図のような構成でコンテンツを組み立て伝えるアプローチが有効であるとしています。

本アプローチ少し詳しくご紹介しましょう。
例えばビジネスマナーのパートを担当する場合、ビジネスマナー全体を包括する「大事なこと」を考えます。それが「基軸」です。「基軸」は、もし研修を急遽1分で終えなければならなくなった場合に伝えるべきこと-と、水野氏は定義しています。

次に教えるべき要素を洗い出します。誌面では「挨拶」「お辞儀」「ご案内」を要素として取り上げています。

要素が具体的になったら、その要素ごとに以下の順で話をまとめます。
〔理論〕・・・なぜそうするのか?その背景は(メリット、デメリット)、データなど
〔方法論〕・・何を、どのような手順で、どのように、どの程度行うのか
〔経験談〕・・自身の成功体験、失敗体験(身に付ける前→身に付けるきっかけ→身に付けた結果)
上記の流れで話すことにより、納得感があり、イメージができ行動に移しやすく、かつ、行動後のメリットにつながりやすくなるそうです。
「基軸」で全体が包括されるので、異なる場面でも対応するための原則として理解が進みます。

また、このような教え方が必要となっている別の側面があります。
それは、近年新入社員研修で伝えなければならないことが非常に多くなっています。その一方で、新型コロナウィルス感染症の影響で、プログラムをオンラインに変更することが必要となり、情報を網羅しきれなくなりつつあります。

変化する環境の中で、状況判断できるようにしていくためにも、基礎を教える段階で、原理原則を理解できるよう指導しておけるかどうかが、配属後のOJTや成長に大きな差となります。
本内容が育成のお役に立てばと思っております。

詳細は「企業と人材」「教育スタッフPLAZA」を是非ご覧ください。
(イラストは、マネジメントやキャリアにも深い造詣があるadd9代表 五月女圭司さんによる)

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