「日報」導入後、モチベーションが下がった理由

社内講師応援ブログ推進人の原田由美子です。
4月も後半になり、新入社員も職場に配属される頃。
職場配属後に、OJTを担当する方と新入社員の間で「日報」を活用される組織も多いのではないでしょうか。

しかしその日報。意外と、新入社員のモチベーションを低下させる要因になっているようです。
今回は、職場で日報を取り入れたことにより、かえって志気を落としてしまったケースを元に、「カリキュラム構築アドバイザー」として、「リーダーシップ研修講師」として活躍される水野浩志講師がアドバイスします。
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日報を使い始めたんですが……
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ある企業の管理職の方から「日報が上手く機能しない」という相談を受けました。
日報は、部下が毎日の行動を記入して管理職に提出。管理職が何らかのコメントを記して部下に返却する、という流れになっているとのこと。

このやりとりを通じて、部下とコミュニケーションをしっかりとって指導に当たって欲しい、という意図をもって始めたそうです。

しかし、指導のためのコミュニケーションツールである日報が、機能していないとのこと。毎日使っていることは使っているそうですが、うまくコミュニケーションが取れていないというお話です。

ということで、ちょっとその日報のシートを見せてもらったんです。

すると、上司の皆さんは、コメントはしっかり書いています。内容も「部下を成長させてやりたい」という気持が、充分に伝わってくるようなものばかり。

しかし私は、その上司のコメントを見て、
「うーむ……」
と唸りました。

というのも、多くの方に共通する、ある大きな過ちをやってしまっていたからなんです。

それは何かといいますと……━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
指導と評価
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指導と評価というのは、部下に対して上司が行う2大業務といっても過言ではないでしょう。
上司の皆さんは、日々、この2つのことを意識していらっしゃいます。
研修などでも、部下を持つ方たちの悩みとして、この2つの話を聞くことが多々あります。

そんな上司が、部下にどう接しているのかを話を聞いてみると、
■ 指導すべきときに評価をしてしまっている
ことが頻繁に起きているようです。

さらに問題なのは、その上司が、
■ 評価をしているのに指導していると思い込んでいる
ということなんですよね。

それでも、上司が部下を高く評価していれば、部下も上司の話を受け止められるでしょう。

しかし上司が、部下の足りないところを伸ばしてやろうと思って接するとどうなるか。
上司は指導のつもりでも、部下は上司から、
「お前はこれだけ出来ていない」
「お前はここが駄目なんだ」
という評価を受け続けることになるわけです。

そんなマイナス評価を喜んで受けられる人は、この世にそんなに多くはないでしょう。
そんなことをしているうちに、部下が自信ややる気をなくしてしまったら、本末転倒と言わざるを得ません。

部下に指導するべき時に評価を下していないかどうか。
部下を育てようとする際には、是非このことを自問自答してみて下さいね。
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まとめ
指導+成長した点を見つけフィードバックしよう
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かくいう私も、指導しているつもりで、評価になっていることがよくあります。

それは、自分自身が足りないところや出来ないところを改善しながら成長させてきたためです。そのため、どうしても相手の出来ていない所に目が向いてしまう。

そして、それを指摘してしまいます。しかし結局それが、相手に対して、ただのマイナス評価を伝えただけとなってしまうという、実に情けない状態。

でも、指導とは、まさに文字通り
★ 指し示し、導くこと
です。

そして、指し示すのは、出来ていないところや、足りないところではなく、
★ その人が向かう方向
なんですよね。

そこを指し示しながら、しっかりと導いていくことが出来たら、出来ていないところや足りないところは、こちらがわざわざ指摘しなくても、本人自身が気づいてなんとかするでしょうね。

もちろん、人を育てる一環として、評価をすることは大切なことです。
出来ていないところ、足りないところを、指導者がきちんと把握することは必要です。

しかし、その評価を、きちんとした考えもなく、そのまま相手に伝えるのは、きちんとした指導とは言えず、ただ単に「評価を下した」だけになってしまいます。

一番大切なことは、相手に評価を下すことではなく、相手の成長を支援すること。

新入社員など、まだまだこれから伸びしろがたくさんあるメンバーであれば、部下が努力した点、成長した点を見つけ、そこを伝えればそれ以外の部分も、部下自ら補う努力をしていくことでしょう。
そうなれば、日報が強力なコミュニケーションツールになります。
かかわるスタンス次第。ぜひ、役立てていってください。

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